Vibe Coding 全盛時代 — 自然言語でアプリを作る脱エンジニア入門

はじめに

2025 年下期から「Vibe Coding (バイブコーディング)」というワードが急速に広まり、2026 年に入ってからはエンジニア界隈の枠を超え、業務担当者の間でも使われるようになりました。OpenAI 共同創設者のアンドレイ・カルパシー氏が提唱したこの概念は、「雰囲気でコードを書く = 自然言語で AI に指示を出し、出力されたコードをそのまま動かす」スタイル。

シマント AI が提唱する「脱エンジニア」(DATSU-Engineer) — AI で自動化を実現する業務担当者 / 元エンジニアでビジネスサイドに立つ実践者 — の中核技能になりつつあります。

ミドリ: 最近「Vibe Coding」って言葉、Twitter で爆発的に増えてますよね。私もコード書けないけど何かできそうな雰囲気だけ感じてて……。

タツヤ(nodding): いいタイミングで聞いてくれた。Vibe Coding は OpenAI のアンドレイ・カルパシー が 2025 年に提唱した概念で、ざっくり言うと「コードを書こうとせず、雰囲気だけ伝えて AI に書かせる」開発スタイル。彼の元ツイートだと「I just see things, say things, run things」って表現してる。

ミドリ(surprised): えっ、ほぼ何もしてないじゃないですか!? それで動くんですか?

タツヤ: 動く、というか 動くまで AI に文句を言い続ける。エラーが出たらコピペして「これ直して」、機能を足したかったら「ここに削除ボタン付けて」って自然言語で言うだけ。そうやって 1〜2 時間で社内ツールが立ち上がる事例が 2025 年後半から爆増してる。

ミドリ: その流行で出てきたツールってどんなのがあるんですか?

タツヤ(nodding): 主要 4 つを挙げると Cursor / Lovable / Bolt.new / v0。それぞれキャラが違う。

主要 4 ツールの比較

ミドリ: どれを使えばいいんですか?

タツヤ: 用途別に分けるとこんな感じ。

ツール強み月額 (個人)推奨ユーザー
Cursorエディタ型、既存コード理解が深い$20元エンジニアのタツヤ型
Lovableプロンプトだけでフルスタック Web アプリ$25完全脱エンジニアのミドリ型
Bolt.newStackBlitz 製、ブラウザ内即実行$20プロトタイプ作りたい人
v0Vercel 製、UI コンポーネント特化$20デザインから入る人

ミドリ(thinking): 私みたいに完全にコード書けない人は Lovable から?

タツヤ: 正解。Lovable は「To-do リストアプリを作って、データは PostgreSQL で、認証は Google ログイン」って書くだけで、本当にデプロイ済みの URL が返ってくる。Supabase 連携も組み込み済み。シマントのお客様で、人事部の方が 2 時間で社内アンケートツールを作って配った実例がある。

ミドリ(surprised): えっ、エンジニアなしで!?

タツヤ(nodding): うん。元エンジニアじゃない、Excel 使える程度の方。Lovable のチャット欄に「アンケートフォーム作って、回答を Google スプレッドシートに自動保存して、回答終わった人にサンキューメール送って」って入力したら、それが動く

Cursor で「対話的に直す」体験

ミドリ(confused): Cursor は私には難しいですか?

タツヤ(thinking): Cursor はエディタが見える分、最初はとっつきにくいかも。でも Cmd+K で「ここに編集してほしいことを日本語で書く」だけなので、慣れれば早い。シマントのお客様で言うと、営業企画の方が顧客リスト整形 Python スクリプトを Cursor で書いたケースがある。

ミドリ: その人もコード書けなかったんですか?

タツヤ: はい。Excel マクロは触ったことあるレベル。Cursor に「CSV を読んで、メールアドレスが空欄の行を消して、姓名を 姓 名 の形式に揃えて」って書いたら、pandas 使った Python スクリプトが出てきた。動かして直して、3 時間で本番投入

ミドリ(nodding): 雰囲気でいいんですね……これが「Vibe」か。

Bolt.new と v0 — 用途特化型

タツヤ(nodding): Bolt.new は 完全にブラウザだけで動く Vibe Coding 環境。WebContainer っていう StackBlitz の技術で、npm installnode も全部ブラウザ内。1 分で Vite + React のスケルトンが立ち上がるので、社内デモを 30 分で作りたい時に最強。

ミドリ: v0 は?

タツヤ: v0 は Vercel 製で UI コンポーネントに特化。「サイドバーで AI チャットができる管理画面」って書くと、shadcn/ui ベースの綺麗な React コンポーネントが出てくる。デザインから入りたい人向け。

ミドリ(thinking): 用途で完全に分かれますね。

タツヤ: そう。Vibe Coding ツールは「特定領域のレシピ集 + AI」だと思うといい。Lovable はフルスタック、v0 は UI、Bolt はサンドボックス、Cursor は既存コード編集。

なぜ脱エンジニアの主役になったか

ミドリ(thinking): どうしてここまで流行ったんですか?

タツヤ(smiling): 3 つの要因が同時に揃ったから。

  1. モデル品質の急上昇: Claude 4 / GPT-5 / Gemini 2.5 Pro が「動くコードを最初から出す」ようになった
  2. ツール側の UX が劇的に改善: 1 ボタンでデプロイ、エラーは AI が自動で読んで直す
  3. 業務担当者側のリテラシー上昇: ChatGPT を毎日使う層が世界で 5 億人を超えた

ミドリ(surprised): 5 億人……日本人より多いですね。

タツヤ(nodding): うん。業務担当者が AI で自動化するのが標準になった。これがまさに「脱エンジニア」の土台。シマントで「脱エンジニア」って提唱してるのは、こういう時代背景がある。

業務担当者の Vibe Coding 実践 — 1 日で社内ツールを作る

ミドリ: 私みたいなのが Vibe Coding で実際に何ができますか?

タツヤ(nodding): こんな業務に使えるよ。

これ全部、Cursor or Lovable で 半日〜1日 で動くものが出来る。

ミドリ(thinking): Excel マクロでやってた内容が、もっと幅広くできるイメージですね。

タツヤ: そう。VBA ができる人なら、Vibe Coding に移行すると生産性が 5〜10 倍になる感覚。VBA で 1 週間かかってた集計が、Python + AI で半日。しかもコードが残るから他の人にも引き継げる。

失敗パターンと対策

ミドリ: 怖い話も聞いていいですか? 何で失敗するんですか?

タツヤ(thinking): 3 つあるね。

  1. 動いた = 正しい、と勘違いする: AI は動くコードは書くが、エッジケース (空のデータ / 文字化け) で壊れる
  2. 本番投入で痛い目に遭う: Vibe Coding はプロト向き、そのまま本番に投入は危険
  3. データの取扱いが雑になる: 個人情報を AI チャットに貼ったり、API キーをハードコードしたり

ミドリ: 対策は?

タツヤ: 「Vibe Coding 用と本番用の境界線」を引くこと。プロトは Vibe Coding、本番投入の時だけシマントみたいな会社にレビューを依頼する、って使い分け。あとは API キーは絶対に AI に貼らない

ミドリ(nodding): プロトと本番を分ける、API キーは別扱い、はメモります。

脱エンジニアに必要な 3 つのスキル

ミドリ: Vibe Coding を仕事に活かすには何を勉強すれば?

タツヤ(nodding): スキルというか「習慣」だけど、3 つ。

  1. GitHub アカウントを作る: バージョン管理の概念だけでも知っておく (1 時間で OK)
  2. AI への指示の書き方を訓練する: 「やりたいこと → 制約 → 期待される出力」の順で書く
  3. エラー対処の型を持つ: エラーが出たら全文コピペ → AI に貼る → 「直して」と言う、これだけ

ミドリ: Git は難しそう……。

タツヤ: GitHub Desktop を使えばマウス操作だけで OK。Cursor 内でも「変更を保存」ボタンが出てくる。コマンドラインを覚えなくても、Vibe Coding は始められるのがポイント。

まとめ — 脱エンジニアの新しい標準

ミドリ(smiling): 雰囲気だけで、本当にツールが作れる時代になったんですね。

タツヤ(nodding): うん。シマント AI で「脱エンジニアの時代」って言ってるのは、まさに Vibe Coding が業務担当者の道具になった、ってこと。エンジニアの仕事が無くなるんじゃなくて、業務担当者がエンジニアの仕事の一部を取り込めるようになった。エンジニアはもっと上流 (アーキテクチャ・セキュリティ・運用) に集中できる。

ミドリ: 私もまず Lovable で社内ツール 1 個作ってみます。

タツヤ(smiling): いいね。1 つ動かすと感覚がガラッと変わる。Vibe Coding は脱エンジニアの最初の一歩としてピッタリだよ。


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